愛別離苦

お知らせ

愛別離苦

2021-10-13

これは、お釈迦様のころの実話です。

昔、インドにゴータミーという女性がいました。結婚をして、男の子を生んで幸せに暮らしていたのですが、ある時その子が亡くなってしまいました。それを受け入れられないゴータミーは、町中の家をまわり死んだ子の薬を求めました。そんな中、ある人からお釈迦様のところへ行くように言われ、お釈迦様を訪ねました。

お釈迦様はゴータミーに、今まで一族から死者を出していない家からケシの実をもらって来るよう言いました。喜んだゴータミーは、町中をまわりますが、死者を出していない家などありません。ゴータミーも「死なない人はいない」と気づきました。その後、ゴータミーはお釈迦様の弟子となり、出家したそうです。

 

家族の死を『愛別離苦』と言います。愛する人と別れなければならない苦しみです。お釈迦さまは四苦八苦の一つとしています。

家族との別れは簡単には受け入れることはできません。受け入れられない気持ちを無理になくそうとせずに認めてあげてください。今はつらい思いも、いつか美しい思い出になることと思います。