お盆と施餓鬼米
2016-07-2
お盆は、お釈迦様の弟子、目連尊者の故事に由来します。ある日、目連様が亡母の様子を神通力で見ると、亡母は地獄で苦しんでいました。驚いた目連様は、神通力の限りを尽くしましたが、どうしても救えません。
そこでお釈迦様に相談すると、厳しい夏の修行が終わる七月十五日に、修行僧たちに食事を供養するよう言われ、その通りにすると、亡母は天に生まれ変わったそうです。七月十五日は今ではお盆の明けの日に当たります。
お釈迦様は直接故人に供養するより、本当に修行している人を供養することが、故人の幸福につながると教えたのです。
洪福寺で、お盆・お施餓鬼に供養していただくお米は、全て建長寺の修行道場へ送ります。目連尊者にならい、日々厳しい修行に明け暮れている修行僧を供養することによって、先祖の冥福を願うことが、施餓鬼米の始まりです。