お彼岸と中道
2015-09-23
今日はお彼岸の中日です。たくさんの檀家さんのお参りがありました。
このお彼岸は、日本だけの仏教行事です。昼夜の時間が同じという事から
「中道」を象徴したものだと考えられます。
さて、中道とは何でしょうか?
私たちは、分別の心で世界を二つに分けてしまいます。
善と悪、損と得、生と死、有と無、自分と世界・・・と、すべてのことを相対的に捕らえるのが迷いです。
そのどちらにも囚われない境地が中道です。
そのために禅宗では坐禅を組みます。坐禅で自己の忘じ去り、天地と一体の境地になる。
天地と我と同根、万物と我と一体。この境地が本当の「彼岸」であり「中道」です。